【安倍元首相暗殺 2/警視庁警備部(SP部)は”結果責任”。”ベストエフォート”では、決して、無い。
【再掲】今回、どう言い訳しても100%SPの失態です。
あるいは意図的に安倍さんを見殺しにしたの?
マバシさんは、(頼まれてもいないのに、、(爆))それなりに数時間かけて映像やニュースを検証して私なりに確信した上で、自分の判断を表明しています。なので、あんまり言い訳的なことは言うつもりはありません。
ただ、「SPをいじめるな。」「彼らもがんばったんだ。」「悪いのは犯人。SPは悪くない。」とかいうコメントをアチコチから貰うので、も1回説明します。
◯まず、専門家コメント(NHK)
「警備に抜けがあったと言わざるをえない」
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20220709/k10013709001000.html
今回の事件について、警視庁警備部の特殊部隊に所属した経験があり、要人の警備などに詳しい元警察官の伊藤鋼一さんは
「当時の映像を見るかぎり、事件の前に容疑者がバッグを持って周囲をうろついたり、安倍元総理大臣に直線的に向かって行ったりする様子が見て取れる。
このような場合、通常は不審な人物を現場から遠ざけたうえで職務質問し、所持品を検査するのが鉄則であることを考えると、今回は警察官どうしの連携ができておらず、警備に抜けがあったと言わざるをえない」と指摘しています。
そのうえで、
「当時、どのような警備態勢だったかは今後の検証で明らかになると思われるが、要人の警備は100%でなければならず、1%のミスも許されない。わずかでも危険があれば排除することが重要で、残念な結果となってしまった」
と話していました。
◯山上のコメント
「そもそも恨みを持つ宗教団体の幹部を狙おうとしたが、ちょっと難しそうだったので、安倍さんを狙った。」
(つまり、宗教団体幹部よりも、安倍さんのほうが警護が甘かったのがミエミエということですね、こりゃ)
1)SPの職務と責任:もちろん結果でのみ評価され警護対象が殺されたら、言い訳無用の”失敗”です
wikiによると
「国会に議席を有する各政党の代表者や各国から来日する要人等、法律によって規定された警護対象者が自宅を出てから帰宅するまでの身辺警護が専門職務。(中略)逮捕術、格闘術、射撃技能(25メートル先の直径10センチの的に、拳銃で10秒以内に5発以上―一般に日本の警察なら銃は口径9ミリ・6発なので全弾を制限時間内に―命中させられる事)、不審者を相手より先に発見するための目配りを怠らない強靭な体力・精神力が求められる。また、パトカーの運転テクニック、同僚との協調性、自制心、自己管理能力、法令遵守の精神、VIPを接遇する礼儀作法、そして極限状態に陥ったならば犯人が振りかざす凶器や銃口の動線を目標に体当たりの突撃を敢行して、文字通り人間の盾となり受傷、最悪の場合は殉職する自己犠牲の精神、すなわち人間性が問われる職種である。そのため、警察官の中でもとりわけ、それらの条件に該当した者のみが任命される」
このSPの職務と責任の説明で分かる思いますが「警護対象」が亡くなったら、SPはダメなんですよ。
警護対象が死んだら、明らかに失敗です。それだけでSP失格。言い訳なし。SPは厳しい仕事です、当たり前だけど。
努力したとか頑張ったとかは、意味のない言い訳です。もし、SP自らが今回の件で言い訳言ってたら、噴飯ものです。
「身を挺したSPのブロックをわずかな時間と空間の隙間を弾丸が通過」なんてことがあったとしても、どうでも良いんです、そんなこと。抜かれたら負け、です。
だから、安倍元首相に銃撃があったという第一報で、確か官房長官・国家公安委員長が、警視庁警備部に対策室を作らせたんです。「明らかな失敗があったから」です。
仮に、SPがちょっと割って入ろうとした映像があったとしても(実際は無い)、警察もNHKもその映像を流せない。それは明らかに「SPとして失敗の証拠」「失敗したのに言い訳っぽい映像」だからです。
だって、結局、フリーハンドの殺人者山上は、安倍さんから3mの至近距離まで到達し、誰に邪魔もされず2発の弾丸を撃ち、意図通り心臓を撃ち抜いてほぼ即死銃殺してるんです。これは紛れもない事実です。
2)安倍元首相に3mまで近寄らせて、フリーハンドで射殺させた
彼らSP(警視庁警備部と奈良県警警備担当)には、保安上幅広い権限が与えられており、保安上の目的なら交通規制、規制線による立入禁止自動車など動産の移動など、自由にできます。追加で人員が必要なら奈良県警からの追加応援、その他機動隊も活用できます。
それだけ万全を期す権限と責任があるのに、十分な対策をやらずに、殺人者がやすやすと警護対象者に3mまで近づき、フリーハンドで射殺させるなんて、SPの”明らかな失敗”なんです。
人手が足りず後方が手薄で3mまで近づかれた、とか、警視庁警備部はバカの集まりですか!?ということです。要人は360度護るのが当たり前。言い訳なんてできません。
今回の手作り銃は銃身が短く3〜5m程度の近距離じゃないと殺傷能力が無い(当たらない)可能性大。またナイフなども用意してたかもしれない。警護の基本として、誰も要人の近くに寄らせちゃいけないんです。殺される可能性が格段に高まります。これはイロハのイです。それが出来てない。
それで安倍さんをみすみす”実質、見殺し”にしたんです。
3)「人間の盾」になんて、なってない。そのそぶりもない。
コメントはマバシ記載。動画:音が鳴って、煙がふわーっと広がって、安倍さんが1人で立っているのがわかります。©NHK
1発目が発射され大きな音のあとに煙が流れてきた映像を見れば明らかです。
1発目が発射されて大きな音がして派手に煙が出た瞬間に、安倍首相に近くにいる(”人の盾”になるので常に近くにいるのが基本動作)のSPが、安倍首相を地面に倒すかアタマを下げさせて、自分たちが上にかぶさるなり、1人でも複数人でも周りを囲む、乃至は、犯人と警護対象のVIPの間に立ちはだかる、というのが基本動作です。
それで(防弾カバー的な)「人間の盾」になり、自分は死んでも要人を護る。
それを今回、ぜんぜんやってません。
近くに居ないか、居たとしても正しい挙動をしていない。
まだ1発で死んだら言い訳できた(ただそれも言い訳にすぎない。殺させたら失敗だけど)けど、2発目、ですよ。
どう考えても警視庁警備部(SP部)の失敗なんですよ。2重、3重の。
なのでまともな神経なら、このSPたちはいまごろ辞表書いてますよ。
もし平気な顔をして今ごろ腹減ったとか昼飯食ってるなら、このSPたちは、全く、向いてないです。
そんな奴らの警護なんて、どの政党の党首も受けたくない。
ということで仕事にありつけないので、SPクビです。ショカツの遺失物係でもやっててください。命に関わらない仕事です。
ちなみに約160年前の桜田門外の変(ちょうど警視庁の前あたり)では、彦根藩の60人が警護していて8人が刺客に殺されつつ井伊直弼が惨殺されました。一方警護の52人は生き残って帰ってきたけど、主君を死なせておいて、おめおめ生きて帰ってきた罰として問答無用で全員切腹です。
さらに家族にも咎が及んでます。
これがニッポンにおける「要人警護」の本質なんです。それだけ責任重大なんです。
いまはそこまで罪がなくてよかったですね。
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