【大量追記!】戦争とSNSインターネット/マスクCEOのスターリンクの限界/日本の危うい状況と解決の希望の光/楽天三木谷さんの見過ごし【元 ガチ通信技術者マバシ君の雑談】

子犬を可愛がる特攻隊の兵隊さん。まだ若いよね、、(涙)

連日のウクライナの悲惨な報道はもう疲れちゃって、TVとかネットとかあんまり見たくないマバシ君です。




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私は現在マーケターとか広告屋といったイメージが軽めの商売をしていますが、そもそも大学の専門はコンピューターサイエンス。人工知能の半導体設計応用が卒論テーマで電気通信エンジニアとして三菱商事に理系採用されたのが勤め人のはじまりでした。

最初の所属は「三菱商事株式会社 情報産業グループ 通信ネットワーク事業部 移動体通信機器・事業チーム」という社内でも最も長い、手書きで書くのが億劫な部署名の部署に配属され、モバイルとインターネット技術バックグラウンドをもって21世紀に入るくらいまで国内や海外のモバイル・インターネットの事業企画をしてました。

当該部門では世界中の三菱商事で一番通信技術に詳しかったので当時は日米欧3極の同僚と朝→晩→朝まで仕事しすぎてあまり家にも帰れず当時の記憶があんまり無いくらいなんです、。たぶん脳が一部機能停止していたんだろうと思います。

資格も電気通信主任技術者〜第一種伝送交換とか第一種電気主任技術者(試験免除)とか(通信)工事担任者デジタル・アナログ総合種とか第一級有線テレビジョン放送技術者とかとかとか(もっとあったけど大杉でもう忘れた、、)の資格を取りまして当時の関連資格数でも三菱商事No.1でした。
ただもう20年ハンダゴテも握ってないので、細かい技術的ツッコミは受け付けません!(爆)

実は、無線を使う携帯電話技術は、そもそもガチの軍事技術でして、(特に戦前は政商)三菱はゼロ戦や戦艦武蔵を作るなど軍事技術が伝統的に強いんですよね。自衛隊の調達実施本部(当時のチョウホン/毎年3兆円くらい使って陸海空の武器弾薬装備品を全て買う超素敵で商社がラブラブな部署💕)ともメッチャベッタリで、チョウホン有力OBの顧問室が丸の内本社にも確か10個くらいありました。ちなみに皆さんのスマホに入っているチップは米国やイスラエル由来のもので中身はブラックボックスだったりします。中国製、韓国製のスマホ含めすべて盗聴することは技術的に可能姉妹なんです。


ということで、そんなバックグラウンドのマバシから、今回は戦争とインターネットについて。

今回のロシアによるウクライナへの軍事侵攻。あれだけロシアが徹底的に攻撃しているのに、通信インフラは破壊されていないみたい。どうやって毎日SNSで現地からTwitterが流せるのか、不思議ですよね。

ウクライナ国軍
ウクライナ外務省

※たまに悲惨なのもあるので閲覧注意です。


●スターリンクの限界

ビジネス界のスーパースター、イーロン・マスクの美談ですね!(*^^*)
スターリンクのウクライナ無償サービス開始のツイートが、40分間で11万件を超える「いいね」を集めるなど凄く話題になってます。
ウクライナからの要請ツイートから、わずか10時間27分後にはウクライナでのサービスを開始。特に専用端末の現地到着まで56時間13分とは!!米国軍の輸送能力を借りたに違いないです。
まだ使われていないスターリンクの空き帯域の提供であり、今後のプロモーション観点からもプラスという判断からでもあったかと思いますが、米国のスター経営者の即時の英断と圧倒的パワーに純粋に感動しますね!映画のようです!

ただ、スターリンクなどの低軌道衛星(Low Earth Orbit /LEO)サービスは、今の一般的な通信ニーズには使えないんですよ、、。あくまで緊急・臨時のサービスなんです。

実はLEO利用型の通信サービスは30年以上前から技術は確立していて事業者も沢山いました。
Teledesic, SkyBridge, Celestriとか。でも、以下の特殊な事情から事業は何度も大失敗・解散しています。(実は三菱商事にも出資させて投資額を溶かしました、、(爆))

①圧倒的に高コスト。スターリンクでは1,600個の衛星が必要。さらにLEOは定期的に落っこち続けるので、常に通信衛星を打ち上げ続けないといけないので莫大なコストがかかる。そして専用端末が前提でユーザー側も高コスト。

②地上波に比べて高レイテンシで安定しない。レイテンシとは遅延時間の専門用語ですが、あたりまえですが衛星間通信なので遅延がすごいし通信品質が安定もしない。通話にも不便するしネット接続は切れまくる。

③帯域が狭く、つまり回線が少ない。多数の同時接続はできない。(ただこれは技術的な向上はありうる。)

④衛星との通信ができる高出力高感度の専用端末が必要。低電力軽量化長電池寿命が重要なスマホでは永遠に実現できないので「市民の手軽なサービス」にはなりえない。

てなことで、緊急用や軍事用(それも、ミッションクリティカルなものではなく、遅延を許容するタイプのユルイもの)に使われるもので、日常の放送ネット伝送や民間人レベルのSNSには適合せず普通はあんまり使われません。

【追記ここから】(”ここまで”まで、続きます。長いです、😅)

以下はタイコム通信衛星
活用型の無線データ通信サービスの再販事業者さんのコラム。

LEOのメリットとして、速度アップ、端末小型化、カバー地域拡大を謳っていますが、これは従来の中〜高・高度通信衛星との相対比較であって絶対評価ではありません。つまり私たちの現実社会のネット速度やクオリティには遠く及ばないんです。衛星通信って。

一方のデメリットは
【接続先LEO衛星のハンドオーバー(切り替え時)の通信不安定さ】があります。
これはサービス品質面でかなりシリアスで、事業の失敗&退場に直結するんです。(実話)

「地球をグルグル回っているLEOの電波基地局の間を通信中にハンドオーバー(基地局切り替え)が起きる」ということです。

新幹線内で携帯電話で通話したことある人も多いと思います。携帯電話ユーザーは新幹線で高速移動するので、(固定した)基地局を、順繰り順繰りにハンドオーバー(乗り換え)しているんです。

LEOの場合はその逆で、LEO通信ユーザーは移動せず、新幹線どころではない超ハイスピードで超高度の上空を移動する衛星軌道のLEO通信衛星基地局と通信を行い、通信中にハンドオーバーが起きる。

衛星なので新幹線よりも超ハイスピード、基地局との距離も地上波携帯の数kmの100倍以上の550km(スターリンクの場合)、さらに宇宙空間を高速で移動するLEO衛星間のハンドオーバー制御が必要なんです。
(ただ、ハンドオーバー頻度はそれほど多くないかも。詳細はスターリンクの仕様が非公開なので不明。)

このような、LEO衛星間ハンドオーバーがいかに衛星・端末とも要求される技術的難易度が高いか、別の業界の方でも直感的にわかると思います。



接続先基地局ハンドオーバー時の通信不安定さがいかにサービス品質上シリアスな問題で市場から退場させられるほど重要なのか、という実例については、むかーし1990年代にPHSという省電力の無線サービスがあった際、100〜500mのマイクロセル基地局(通常の携帯は数kmくらい)のために、クルマ等で移動すると頻繁なハンドオーバー(基地局)が起きて、通信が途絶えやすくなる問題、というのがありました。

そのような「通信の不安定さ」を持つサービスは、タダで通信端末を貰ったとしても使われません。(実話)

最初からムリでしょ、との指摘が多方面からありましたが、PHS事業は電力系、NTT、KDDと3グループあり、最初は端末タダ配りとかムリなことをやってましたが、上述のとおりハンドオーバーによる品質の悪さなどが嫌われて、ほどなく全グループでサービス終了。壮大な無駄金が費消された世界的な日本の恥っぽいおバカ事案です。

※その後M&Aなどを経て電波資源だけ別の通信サービスに使われています。

ちなみに、このPHS事業で三菱商事はまた数百億円溶かしました。手掛けたのは東京電力がやりたいというPHSサービスに乗ったからです。

事業開始前の当時の三菱商事では以下の2大議論がありました。

「①マイクロセルのPHSなんて競争力が無くてヤヴァイサービスだからやめろ」という至極まっとうな通信ビジネスマン派と、
「②発電燃料や膨大な資機材調達でお世話になっている御「東京電力」様がやろうよとの思し召しなんだからやろうよ」という東京電力奴隷派とで、
分かれて議論になりました。

で、通信ビジネス素人の奴隷派の情報産業事業部門担当の役員さんが②を選択しちゃいました、、。(超涙)

ちなみにこの時、東京電力さんと向き合っている三菱商事の発電の燃料販売系、電力プラント販売系の部門の人達は”頑張んなくて良いよ。儲かるならやってよ”と言ってくれてたんですよね。
直接取り引きをしている部門はしごくまっとうな電力対応のビジネスマンで、電力対応あんまりしてない別部門が勝手に奴隷になる、という愉快過ぎる喜劇がおきてました。

このとき起案したあの課長さん、事情分かってるくせに失敗する起案書を書くんだから、ほんと”役人”だったな〜😅とおぼえています。わたしなら絶対に書きません。後からソシリを受けるし。
で、そうやって数百億円溶かすわけです。
このことが三菱商事 情報産業部門の社内倒産という悲劇の1つの原因になってます。他にも沢山失敗あったんですが、これが最初のケチのつきはじめです。

ちなみに、三菱商事は”窓際族”という言葉を作ったくらいの会社で、社内競争や社内政治がとても厳しいんです。90年代もいわゆる”部長だけの部”がありました。所属している40人は全員部長級。部下ゼロ。電話番の女の子1人の部署です。大した仕事はありません。
この部署所属であることを、社内みんなに晒して、プライドを傷つけて、辞めるのを待つという目的の部署です。怖いですよね〜😅 最後に割増退職金と10年間の分割退職金(要するに転職すると給料が必ず下がるのでその補填)をそっと添えて送り出してくれます。そこはいい会社。

彼は、三菱商事の情報産業部門が倒産した端緒を作り、その結果社内でポストがなくなって辞めちゃって米国資本の日本支社長やってますが「俺も仕事できるからな〜」とか言ってますよ。アホですね。一切責任は感じてないと思います。役人ですから。

ということで程なく日本では全てがPHSから撤退するわけですが、筆頭出資者として最も溶かしたのは東京電力で多分500〜1000億円。

その敗戦処理の東京電力側の対面は、当時の通信事業部長の勝俣恒久さん。


通信は素人ですが、彼と彼のチーム(東京電力企画部系)は、非常に非常にクレバーな方という印象でした。

「事業開始の時点でサービス仕様が先行する携帯電話サービスに劣っていたのに強引に事業開始したという判断ミスなんだから、仕方ない。東電リードで各社に声をかけた責任として、出資額よりちょっと多めにかぶるから、三菱商事さんも泣いてよ」という、全体最適な視点、現実的な交渉上手なところもありました。

ご存知の通り彼はその後東電会長となり、東日本大震災の人類史上最悪の原発メルトダウン事故を東電が起こした時点の会長として刑事裁判の被告人とかになって超有名な方となりました。TVで見る度に90年代に見せてくださったあのクレバーな対応を思い出して感慨深かったことを覚えています。

さらにさらに超脱線して申し訳ないのです、。

あの物凄く優秀な勝俣さんとそのチーム(東京電力企画部というスターチーム)ですら以下の失敗をしています。

●フクシマの特殊な原発立地による膨大なリスクを理解していなかった失敗

→以前からなんども津波があった同地域で、津波は予見されたのに高台を掘り下げて炉を立地。理由はGE製原発の揚水能力が低いから。←米国はこの負い目が解っているから、311事故後直ぐに、線量高すぎのフクシマの現場に在日米軍のヘリで軍人とGEの技術者の被爆上等で急派してます。

●想定より高い津波が起きるかもよ、という社内のレポートを見ても無反応という失敗
→まあ対策はお金かかりますからね。フクシマの膨大な敷地の防潮堤をすべて20m嵩上げとかやりたくないでしょう。コストカッター”カミソリ勝俣”さんですから。

●原発事故の広報対応の失敗
→原発事故には責任はないけど賠償はする。それは施しだ、とか言っちゃってました。そのとおりと思っているんでしょうけど、危機管理広報PRの観点からは、大失敗、、

というような失敗しているので、わたしは今の日本、そして人類の技術力・組織力では原子力発電というものはハンドルできないと思ってます。

原子力事故は起きたら、必ず(フクシマの現場のように)”日本国民の国土を失う”んです。もっとヒドいと多くの人命が失われる。さらにひどいと国土が汚染されて数千万人の避難が必要かもしれない。当時の総理大臣の菅さんがインタビューに答えてますが、311のときは真面目に250km圏内の5000万人避難の危機だったんです。 https://www.huffingtonpost.jp/naoto-kan/post_6098_b_4237799.html

それがなぜ起きてないか?今だに人類は分かってません。2号機の炉心を見られてないからです。いまだ私たちは薄氷の上かも。明日フクシマに地震が起きて炉が破壊され5,000万人避難命令かもしれないんです。だからNHKはフクシマの地震は震度3程度でもニュース速報で報道するんです。

こんな風に「事故った場合の被害があまりに膨大過ぎる」のに「安全性が100%担保できない」ことは今回の事故で証明されちゃってます(以前から、原発は5重だか7重の安全装置でOK牧場とか鼻歌歌っていたんですよ、電力さん各社は)から、原子力発電技術なんて、オワコンの技術なんです。そんなもの、ありがたがらずに棄てて良い。

だって、勝俣さんの最高裁無罪判決では、要するに「地震とか津波とかの自然災害は予見できないので人類史上最悪の3基メルトダウン事故を起こした人だけど、無罪!」と判決されてるんです。これが公式な日本の意思なんです。
決まったんです。判決ですから。
同じことがおきたら同じ判決なんです。判決ですから。

日本は地震や津波とこれからもずーっと付き合い続けるしかない島国国家です。原発大国のフランスや米国や中国とは対地震対処の観点からも、全く、違うんです。タービンを回すために水を求め炉を冷やすために大量の水が必要な原発は、全て海岸線にあるんです。

で、まだ原発を使い続けて同じ事故が起きたら?

1:国土を失う

2:(さらにひどいと)直接的な放射能被爆で多数死亡(311でも1名作業員は死にました)

3:もっとヒドいと大量避難。ヒドいと5千万人規模避難で経済破綻。(311の事例)

4:どのみち膨大な経済的損失 
地理的被害規模と期間に応じて、兆円単位〜数百兆円単位とかでしょう。

5:原因企業はメルトダウン起こしても無罪、倒産しても税金で救済
すでに勝俣さんは無罪なので、今の原発保有企業幹部はほっとしてますね。D&I保険の保険料も下がるでしょう。ただしカネは払う。”施し”のつもり。ただ倒産する。だけど電力がなくなると皆んながこまるから税金で救済。(ほんと頭きますよね、、)
なので原発保有企業は、今のまま放っておくと。だって、責任は問われないし潰れたら税金で救ってくれるし。これって国民の血税なんですよ。

6:てなことで、「またかよ」と世界中の笑いものになる。

次回は世界から同情一切されません。「またかよ。しょうがないやつだな」と冷笑されつつ施しを受けることになります。

だって「不完全な原発安全技術」「頻繁な地震や津波」という技術的・国家立地的与件が全く変わってないのに、原発再開して地震津波被害でメルトダウン起こす。

”世界のバカ”として人類史に明記されます。

あとは核武装派さんたちには、日本にはすでにプルトニウムは原発数千発分あるんですから、それで良いじゃないですか。必要なら作ってください。中露北朝鮮の核ミサイルは東京はじめ名阪札福や米軍、自衛隊の基地をターゲットに設置済ですから、コッチも作るのは1つの選択と思います。

「今の進んだ世界は、核兵器は不要なんです!」(※)とかウクライナみたいな眠たいこと言ってるとやられちゃいますから、。
※彼らは一時期世界3位の巨大核保有国でしたがロシア(と米国と英国)の説得で放棄してます。実は、ウクライナに今回の侵略を許した自業自得感、あるんですよ。


ハナシは、かなーり、横道にソレました(好きなハナシのテーマでして、本当にごめんなさい、、)が、LEOによるハンドオーバー(基地局衛星の頻繁な切り替え)なんて、PHSサービスが使えないと退場させた日本のユーザーからまた退場させられます(真顔)。

なので、LEOは主たる通信サービスにはなり得ず、ようするに災害時などのバックアップ用低速・(ユーザーが爆発的に増えれば安くなるけどそうならないので)かなりの高価格・巨大端末のサービスなんですね。

LEOはソレ以外にも、技術革新でカバーできない諸問題(衛星が世界中をグルグル回ることによって各国の利用周波数とバッティングしまくる。新たな周波数帯を使いたいが、そのチップや機器をまた新たにつくらないといけない、などなど)があります。

【追記ここまで】


なにしろ大きなところだけでここ30年で5,6事業者が潰れてますから、根本的に難しすぎる事業なんです。


ということで、ながーい説明でしたが、今のウクライナの定常的なTwitter投稿はスターリンク経由ではないでしょう。政府や軍用途なので緊急的にたまに使っているかもですが、遅延や通信切断、動画伝送に時間かかるなど、かなり使い勝手が悪いと思います。

ふと思いましたが、マスクさんはどんな勝算でスターリンク事業をやってるのかな、、
上記の4つのポイントのうち、①、②、④の3つは絶対に解決できないんですけど。😅
まあ、「やりたいやりたい君」なんでしょう、、。

ちなみに彼のクルマ日本での販売数があまりに少なすぎて今だに非公開。日本のセールス担当幹部は辞める中、年間セールス1,000台以下でサービスを含めた事業維持には危機的水準。撤退は時間の問題?日本の外車セールスとサービス維持は世界的に見ても特に難しいのに甘くみてたのかな、、


30年前PHS事業につっこんじゃって1,000億円とか溶かした東京電力さんみたいな、間違いが予めわかってるのに愚かな判断した、みたいじゃないことを祈ります。(爆)



●インターネットは核攻撃に対応可能姉妹。だけどある”日本独特の危うさ”

20世紀の戦争であれば、第一次攻撃目標の1つとして、放送と通信インフラを叩くか占拠してコントロールします。ここが停止すれば相手国がかなり混乱するので、効果的です。ただ、21世紀は様相が変わってきています。

インターネットは「核攻撃にも耐えるように、米国で設計された分散通信ネットワーク」(核に関する件は諸説あり)で、仮に1国の首都なり重要な通信ノードが完全に機能停止しても「陸続きであれば」インターネットは機能し続けるように、そもそも作られています。

ウクライナは隣国と陸続きで海外とのネットワークがかなりメッシュ状なので「線」を叩こうにも多すぎて叩ききれず、通信は絶たれることはありません。なので「点」(発信者)を叩くしかないですが、点も移動するし多すぎるしで。つまりウクライナは「線も点も多すぎる」ので、なんとか今も最前線からTwitterが流れるんですね。

ちなみに陸続きでない島国日本はこの点問題があって、物理的に海底ケーブル陸揚げ局20箇所程度と、軍事・民間の通信衛星コントロール基盤を同時に叩けばOK牧場。要するに全ての「線」を叩くことが物理的に可能です。




仮に日本が敵国から攻められてウクライナと同じ状況になった場合、30箇所くらいの「線」を叩けば、日本で何が起きているのか海外からは一切わからなくなります。そうなると日本全体は通信において”終了”です。

そして、何が起きたのは”全てのことが終わった後”なわけですが、ロシアが今ウクライナに何十基も投入している移動式火葬場が効率よく全国で稼働しつづければ、数千度で焼けた骨の灰を粉にして混ぜこぜにしてそのヘンに捨てちゃったら被害者の数を含め実態は永遠にわかりませんね、、。ひどいことを考えるよ、ロシア人は。(;_;)

ということで、日本は「線」が少ないので、効果的に攻撃すればブラックアウトになる。インターネットが当り前の現代でも、容赦なくそのことは起こります。ほんと怖いですね、。

日本の軍事インフラは機密であり通信も軍備として守られているので強固なのですが、軍事通信インフラは、民間の放送や民間人のSNSのためには、当然のことながら、使えません。

また、特に通信インフラは今の日本では多くが民間企業保有であり、NTTグループとKDDIグループ他の内部情報にアクセスすれば、インフラの状況や弱点なんて直ぐに分かっちゃいます。そして、こんな時代ですからいっぱいいますよ、それぞれのグループに中国籍、ロシア籍の正社員が沢山います。今はもちろん誠実な同僚ですが、家族も親戚も場合によっては奥さんとか彼女とかも住んでいる独裁国家の祖国から、高圧的にいろいろ指示されたら、、。

ということで、日本を想定敵国としている彼の国々は、この海底ケーブル陸揚げ局全拠点と通信衛星コントロール基盤の立地や弱点、効果的な破壊の仕方を調べあげて、既に効果的な攻撃手段を複数検討しているでしょう。

安全保障のための情報コントロール、って本当に大事なことで、たまに自衛官でロシアとか中国に機密情報を漏らしてタイーホされている人がいますが、あれって安全保障上は超ヤヴァイんですよ。

島国日本は通信・インターネットインフラはちょっと脆弱で、現状だと有事の際は心配だよね、というハナシでした。



さらに【緊急追記】楽天三木谷さんの見過ごし

週刊文春 2022年4月21日号(紙版/電子版)中で「台湾問題への影響」について以下のように書いています。

<引用>
https://bunshun.jp/denshiban/articles/b2856

台湾問題を抱える中国は、(今回のウクライナ侵攻を)とりわけ強く注視しているに違いない。仮に台湾に軍事力を使ったとしたら、今回と同じようにその様子がインターネットで全世界に中継されるだろう。国際社会は中国に厳しい態度で臨んでくるはずだ。

 今回、ロシアの力による領土支配が認められてしまえば、中国が台湾に侵攻するシナリオも現実味を帯びてくるかもしれない。一方で、ウクライナが勝てば、インターネットの世界観が今後の戦争を抑止する力にもなりうるかもしれない。

<引用終了>

これは三木谷さんの勘違いで、それこそ中国が何かしでかすときには、島国台湾の外とのアクセスを全て分断することから作戦開始するでしょう。
台湾の海底ケーブルアクセスポイントは公開データでは3箇所しかありませんし、中国から近いので作戦部隊が、前触れ無く急襲するのは容易です。


一方で、併合圧力をずっとかけられてきた台湾指導部こそ、今回のウクライナ侵攻を現実的な危機シナリオとして捉えていると思いますので、民間インフラだけでなく”ウクライナゼレンスキー的情報戦”に備えて軍事側ネットワークをSNS用に一部開放することを考えるかもしれません。

三木谷さんはなにが凄くて、amazonに比べてあの超使いづらいUIの楽天プラットフォームをここまで大きくできたのか、実はサッパリわかりません。(単にオヤジたらしだった、という説あり(爆))

通信事業やりたいなら、すでにあるインフラを買うか、カネ払って借りるか、の2択が常識なのに、楽天モバイルを携帯インフラ事業者として立ち上げちゃうという、誰が見てもアカンやらかしをしたところを見ると、三木谷さんは通信インフラ事業では全くの素人確定と思っています。

すでに資金的にも基地局設置場所(←これ、やったけどホント大変なんですよ、、)にも行き詰まって、日本郵政グループという国家の親方系超巨大企業グループに”オネダリ”してますしね。
あ!ここでもオヤジたらし炸裂!!この能力はすごいな。

15年も前に1.75兆円でボーダフォンを買って要するに既存インフラを買って一気にソフトバンクモバイルを立ち上げられた孫さんと三木谷さんとでは、判断能力の差が歴然としてます。



【緊急追記】島国の回線分断を防ぐ”静止衛星利用の通信のメッシュ化”は希望の光

新型高出力の高・高度の通信衛星(対地球で位置固定の、”静止”衛星。上述のハンドオーバー無し)を打ち上げて、(衛星は要するに太陽光みたいなもので一度に同時に地球の広い範囲をサービスエリアにすることは出来ないので)日本・ASEAN等地理的に近い中国以外の国との通信サービスを開始するかも。

静止衛星側のパワーが従来よりも大きければ電波強度が強くてダウンリンクは安定。あとは地上局のアップリンクを大量に端末を開発製造することで、高精度・低消費電力・小型化・低廉化。そして日本・ASEANで販売しまくる。最初は、PHSみたいにタダ配りでもOK牧場!(爆)武力侵攻抑止のための国防予算を駆り出しましょう!(爆)

そうすれば「テレストリアル(地上)ネットワークのメッシュの安全性」と同等のことが静止衛星ならば実現可能姉妹です。これって他人事じゃなくて、私たち日本人もやったほうが良いかもですよ。これって、侵略抑止の1つにはなりますから。

ちなみに、人民解放軍は世界3位の規模で核ミサイル大量保有。軍事予算25兆円で日本の4倍超&人員規模で日本の10倍とかの規模。その気になれば一気になれば一気に来ます。
世界の軍事力ランキング トップ25[2019年版]
https://www.businessinsider.jp/post-199703

要するに、オトナと子供以上のチカラの差で侵略されたら私たち日本人は「ウクライナ的弱者の戦略&レジスタンス」をとるのがせいぜい。

こんな奴らが本気で侵略してきたらオオゴトなので、侵略する気を削ぐために抑止策は沢山用意しておきたいですね。

「静止衛星利用の(LEOみたいな非常時用じゃなく)メジャーな国際通信サービス立ち上げ」は、今まったくの素人の私が秒速で考えつくくらいなので、通信業界や国防関係の多くの指導者の方々はすでに検証を開始しているんじゃないかと思います。
リーダーの方々、ぜひ、推進をおねがいします。

これは「この攻撃に弱い通信インフラを持つ民の、希望の光」です。

おちた!(^o^)よかったよかった。

p.s.
なんでそこまで突っ込んでいたモバイルインターネット業界を離れて広告屋になったかって?
単純です。M&Aでカネを突っ込みすぎた直後にITバブルが崩壊。当時の会社に2兆円損させちゃって極端に居づらくなったんです、、

で、私も心が折れまして泣きながら、日経記事下半5段博報堂中途採用の広告に手書きの履歴書を郵送応募して広告業界に逃げ込んだと、、😅 
デジタルからアナログに逃げたわけですね。あ、こっちはオチがあったか(爆)



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